ピルを安心してお使いいただくために~ピル処方の流れ~
婦人科月経回数の増加により、女性の病気にかかりやすくなっています
月経(生理)とは妊娠の準備のために厚くなった内膜がはがれ落ちて出血するものです。身体が妊娠できる準備が整うと最初の月経(初潮)がきます。およそ月1回のサイクルで月経は来ますが、妊娠すると月経は止まり、出産した後、身体が回復すると月経は再開します。
明治時代は初潮が16歳、閉経が46歳ほど、4人以上妊娠出産するのが平均でした。月経は一生のうち50回程度でした。
現在は初潮が12歳、閉経が52歳ほど、1人前後の妊娠出産が平均となり、月経は一生のうち450回程度と激増しています。
月経が増えるということは子宮内膜や卵巣の負担が増えるということです。それにより子宮内膜症や子宮体がん、卵巣がんの発生が増えることがわかっています。
また月経に伴う苦痛は、決して自然なものではありません。月経痛を放置することで、生活の質が落ちますし、子宮内膜症が進行し、妊娠しにくくなる可能性もあります。
月経増加に伴う病気を根本的に治療するのはピルです
ピルは女性ホルモンの合剤です。ホルモン量や周期をリセットして整えるため、慣れるまでに少し時間がかかる場合もありますが、きちんと管理して使用すればとても効果のある良い薬です。
ですが、漠然とした副作用のイメージや避妊効果のイメージで、なんとなく飲むのに抵抗があるといった人も多いです。
ピルの説明についてはこちらもご覧ください。
安心してピルを使用していただくために
当院では初回はご来院いただき、医師から直接ご説明させていただきます。そのうえで、ピル・ピル以外も含めてご相談し、最適な治療をご提示させていただきます。ピルが最適と思われる場合は、保険・自費含めて検討し、ご相談したうえで処方いたします。
ピル初回は、まず1シート処方し、副作用等についてお伺いします。特に問題がなければ、以後3シートごとにお出しします。1年目に検診問題がなく安定している方には6シートまでお出しします。
オンライン診療にも対応
2回目の診療からはオンライン診療にも対応しています。ルナルナオンライン(要登録)で診察と処方が可能です。オンラインの方も必ず1年に1度、直接受診し検診をお願いいたします。
*症状が強い方や副作用のある方、定期的に検査が必要な方などはオンライン診療では対応できない場合がございます。医師に直接ご確認ください。
オンライン診療についてはこちらもご覧ください。
1年に1度の検診で安心
当院では安心してピルを続けていただくため、1年に1度検診を受けていただいております。
お願いしている項目は;子宮頚がん検診、子宮卵巣エコー、採血(Dダイマー)です。
当院でピルをお飲みの方は、検診も特別価格で提供しています。またオプションで、HPV検査、性感染症検査、乳がん検診などもお受けできます。検診についてはこちらのページもご参照ください。
他院で検診をお受けいただいた方には、その結果を必ず持参していただきます。他院でされていない検査のみを当院で行うことも可能です。
1年以上検診を受けていない方や他院検診結果の提出がない方は、ピルは原則1シート処方とさせていただいております。