妊娠・避妊・緊急避妊ピル
内科・外科 婦人科
妊娠
妊娠反応検査は尿で行います。この反応は妊娠が成立(受精)してから、2週間ぐらいで陽性になります。これは妊娠4週に当たりますが、この時点では子宮に着床した受精卵を確認できないことも多いです。なので、病院へは月経が予定日より1週間遅れた頃(妊娠5週)に受診されるのがお勧めです。
当院では現在、妊婦検診、中絶は行っておりません。ですので、妊娠検査を行い、妊娠が確認された場合は、ご希望先や連携病院をご紹介をさせていただきます。
避妊(自費)
予定外の妊娠を防ぐこと(バースコントロール)は、女性の体を守るとともに、生活や精神的な安定にも大切なことです。避妊薬を使用したからと言って、将来妊娠できなくなるということはありません。定期的に検査を受けながら適切に行うことが大切です。
避妊には次のような方法があります。
コンドーム
ゴム製の袋を男性のペニスにかぶせて精子の侵入を防ぐものです。
薬局やコンビニなどで簡単に手が入るメリットがあります。また多くの性感染症も防ぐことができます。逆に適切に使用しないと避妊が不十分になることもあります。使用した場合の妊娠率は2~15%と言われています。使用には男性の協力が不可欠であることもデメリットの一つです。女性用のコンドームもございます。
低用量ピル
妊娠には2種の女性ホルモン(卵胞ホルモン・黄体ホルモン)の周期的なバランスが大きく関与しています(月経の仕組み)。低用量ピルはこの2つのホルモンの合剤で、ホルモンを調整することで、妊娠を防ぐことができます。詳細はピルについてをご覧ください。きちんと内服することで、妊娠率は0.3%に抑えることができます。また中止すると妊娠が可能になります。
黄体ホルモン付加子宮内避妊具:ミレーナ
子宮内避妊具は避妊リング(IUD)とも言われます。実際にはリングではなくT字型の魚の骨みたいな形をしています。子宮内に装着し、受精や着床を防ぐものです。現在はこれに薬剤を付加したものがよく用いられます。
当院では避妊効果も高い黄体ホルモン放出子宮内システム(IUS)のミレーナをお勧めします。ミレーナは子宮内器具から徐々に黄体ホルモンを放出することで、子宮内膜を薄くする効果があります。そのため、子宮内膜症の治療にも用いられます。IUDもミレーナもご出産経験がある方に適しています。特にミレーナは5年間挿入可能で、不要になったらいつでも抜くことが可能です。ミレーナの妊娠率は0.1%と非常に低いです。また性交時の違和感もありません。卵胞ホルモンが含まれず、出産経験のある40歳以上の方へは適応性が高いと言えます。
ただ性感染症は防ぐことができませんし、すでに感染症がある方へも適しません。また、挿入後不正出血がしばらく続くことがあります。ですので、挿入前に感染症やがんが隠れていていないか検診をさせていただいております。挿入後も1か月後、3か月後、6か月後、その後1年毎に感染の有無や子宮がん検診を受けていただくようお願いしています。その他副作用として、黄体ホルモンによるものと子宮内器具によるものがあります。
緊急避妊(アフターピル)(自費)
十分な避妊対策が行えなかった性交渉の後に、緊急的に避妊効果を得るものです。当院ではノルレボの国産ジェネリックであるレボノルゲストレルを採用しております。72時間以内に1回1錠を内服していただきます。これは、性交後72時間以内の服用で妊娠阻止率84%、妊娠率1.34%と報告されています。できるだけ早い使用が避妊効果を高めます。開院時間内は予約なしでも処方できますので、早めにお越しください。
副作用には不正出血、吐気、下腹部痛、疲労感、頭痛、めまいなどが報告されています。もし2時間以内に吐いてしまった場合には、再度来院してください。3週間以内に生理が来ない場合には妊娠の可能性がありますので、再度検査にいらしてください。
アフターピルはあくまで緊急手段ですので、継続的にバースコントロールをお考えの場合は、より体に負担の少ない、低用量ピルや避妊リング(ミレーナなど)をお勧めいたします。→ピルについて
当院ではヤッペ法(プラノバール)は採用しておりません。
六本木ブレストレディースクリニック
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