月経(生理)の仕組みと女性ホルモン

月経(生理)とは一定の周期で反復する子宮内膜からの出血のことです。
生理は昭和22年に労働基準法で「生理休暇」という制度ができたときに使われ始めた言葉のようです。医学的には「月経」と言います。
女性ホルモンが周期的に変化し、卵巣や子宮が妊娠出産の準備を整える、連続した体の変化の流れの中に月経があるのです。

月経は主に
・視床下部から分泌されるゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)
・下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)
・卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモンE2)とプロゲステロン(黄体ホルモン P)
によって調節されています。


視床下部や下垂体は脳の中心の下の方にある小さな部分です。子宮や卵巣だけではなく、全身がホルモンの影響を受けて変化しているのです。

月経に関する大きな変化が起きる場所は2つです。一つは卵巣です。卵巣は左右2つあります。卵巣の中に卵子細胞があり、生まれたときに約200万個あるといわれています。ですが、その後自然に減少していき、思春期には20~30万個ほどで、再び増えることはありません。 

月経終了後に、FSHによって、卵子細胞が成熟し、受精できる準備を整えていきます。中に液体を蓄え袋状に変化するので卵胞と言います。卵胞は成熟するにつれてエストロゲンを分泌します。その濃度が上昇すると下垂体からLHが一気に分泌され排卵が起きます。排卵された成熟卵胞は卵管を通り子宮に向かいます。その間に精子と受精すると受精卵ができます。

その後、排卵されず卵巣に残った卵胞は、収縮して変形し黄体というものになります。黄体はプロゲステロンを分泌し子宮内膜を厚くさせます。子宮内膜は受精卵のベッドになるところで、ここに受精卵が着床すると黄体が維持されて受精卵が育っていきます。妊娠が起こらない場合には、黄体は線維化して白体というものになります。それに伴いプロゲステロンもエストロゲンも低下すると、子宮内膜がはがれて月経が起きます。これが、月経に関する大きく変化する二つ目の場所、子宮内膜です。

このようにホルモンは全身をめぐっているので、ほかにもいろんな症状が出ます。有名なものに基礎体温があります。排卵後に分泌されるプロゲステロンは体温を0.3~0.5℃程度上昇させます。このわずかな体温の変化から排卵や月経の時期を予測することができます。

ホルモンは一つの役割のみではなく、その量によってホルモンを分泌したり逆に抑えたりします。また、エストロゲンとプロゲステロンは2つのホルモンのバランスによってその作用を変化させながら調整します。

女性の体はこのように複雑なホルモンの変化によって、守られていたり、逆に体調が悪くなったりしているのです。また女性ホルモンの異常がさらに病気を引き起こすことがあり、子宮体がん、乳がん、一部の卵巣がんなどは関連があることもわかっています。

さらに閉経するとまたホルモンバランスが変わり、体調が変化してしまいます。現在の閉経の平均年齢は51歳ほどなので、女性の平均年齢87.32歳(2018年)と考えると、閉経後35年以上の人生がありますから、その後のホルモン変化に対応し、体調の維持を心がけることは大切なことと言えます。

ピルやホルモン補充療法はエストロゲンやプロゲステロンを用いて月経周期やホルモン異常に伴う不調を調整するお薬です。2008年にピルが保険認可されましたが、その効果や副作用、値段などを総合して保険のピルと自費のピルとご相談しながら、一番適しているものを処方しているのが現状です。

当院では年代に応じたホルモンバランスの異常や乱れや変化の相談にのります。お気軽にお問い合わせください。

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