形成外科 PLASTIC SURGERY

当院におかかりになる方が多い、乳房まわりの形成外科疾患(副乳、陥没乳頭など)や女性がお悩みがちな皮膚しこりや薄毛について治療(手術)を行います。基本的には、症状がある保険診療適応の方を治療します。(豊胸術、乳房形成術は行っておりません)
当院は医師も含めてすべて女性スタッフが対応いたします。また、治療は形成外科専門医および外科専門医が行います。さらに高次医療が必要と診断した場合はご紹介も行っております。

 

こんな疾患を治療します

副乳
陥没乳頭・乳輪下膿瘍
ケロイド・肥厚性瘢痕
皮下腫瘤・しこり・できもの
腋窩多汗症
薄毛治療(FAGA)

副乳

副乳とは

乳房は左右ひとつづつあるのが一般的ですが、生まれつき乳房が複数ある方がいます。脇の下にあることが多いですが、乳房の下の腹部に認めることもあります。
小さな肌色の乳輪乳頭があるだけの方もあれば、ほくろのような色の乳輪乳頭のある方、乳腺組織が発達しふくらみがある方などもいらっしゃいます。
生理前などに腫れて脇の下が痛くなる方や目立っている方などは治療の対象になります。副乳部にある乳腺組織から乳がんが発生することもあります。
片側だけの方もいますが、両側にある方もいます。妊娠授乳中に膨らんで、初めて気がつく方もいます。

治療

治療は手術による副乳組織の切除になります。局所麻酔で約30分~1時間程度です。
副乳頭含め、乳腺組織を切除後、皮膚を縫合します。
術後ドレーンという細い管を入れる場合もあります。
まれに内出血や感染を起こすことがあり、その場合通院をこまめにお願いしたり、治療が長引くことがあります。

 

注意事項
  • 副乳手術は、基本的に月曜日午後に行います。(形成外科専門医)
  • 診察の上、手術日を決定します。
  • 手術翌日または翌々日にお越しいただき、傷の確認をいたします。
  • 術後は、1週間後および1か月後にお越しいただきます。
  • 妊娠・授乳中の方、および18歳以下の方は手術を行っておりません。

費用について

保険3割負担の方の目安は以下の通りです。

皮膚、皮下良性腫瘤摘出術(露出部以外3cm未満) :3840円
皮膚、皮下良性腫瘍摘出術(露出部以外3~6cm未満):9690円

上記の他、診察料、血液検査料、病理組織検査料(行った場合)、薬代などがかかります。

陥没乳頭・乳輪下膿瘍

陥没乳頭とは

陥没乳頭とは乳頭が乳輪より奥に引き込まれている状態です。生まれつきの方もいますし、授乳後などに陥没する方もいます。
陥没乳頭で問題になるのは、授乳障害と乳輪下膿瘍です。
授乳については、仮性陥没乳頭といって手で押すと乳頭が出てくる方は、授乳時には突出する場合も多いです。自然に出てこない真性陥没乳頭の場合、赤ちゃんがうまく乳汁を吸えないということになります。また乳汁が詰まり乳腺炎の原因になることもあります。
乳輪下膿瘍は、陥没したところに皮膚の分泌物がたまって乳腺炎を起こし、膿を作る状態です。起こした場合は、切開して膿を出す処置が必要です。これを繰り返す場合は、乳輪下膿瘍の炎症が落ち着いたのちに、陥没乳頭を修正する手術を行います。

治療

治療は授乳機能を温存させながら乳頭を突出させる手術になります。局所麻酔で片方、約30分~1時間程度です。
乳管周囲の引き連れた部分を剥がして乳頭を突出させます。その後再陥没を防ぐために固定します。まれに再陥没、乳頭壊死、内出血、感染などの合併症があります。
乳輪下膿瘍を起こしている場合は、まずそちらの治療になります(切開して膿を出す、抗生剤内服)。その膿瘍や炎症が改善してから、手術治療になります(目安1か月後以降)。

 

注意事項
  • 陥没乳頭手術は、基本的に月曜日午後に行います。(形成外科専門医)
  • 診察の上、手術日を決定します。片方ずつ別々の日に行う場合もあります。
  • 手術翌日または翌々日にお越しいただき、傷の確認をいたします。
  • 術後は、1週間後および1か月後にお越しいただきます。
  • 妊娠・授乳中の方、および18歳以下の方は手術を行っておりません。
  • 当院では美容目的の乳頭形成術は行っておりません。

費用について

保険3割負担の方の目安は以下の通りです。

授乳障害のある方 :22050円(片側)
授乳障害はないが乳輪下膿瘍などを繰り返している方:17370円(片側)

上記の他、診察料、血液検査料、病理組織検査料(行った場合)、薬代などがかかります。

ケロイド・肥厚性瘢痕

ケロイド・肥厚性瘢痕とは

傷が盛り上がり目立つようになったものです。体質によりケロイドができやすい方がいて、誘因なくできることもあります。
赤く盛り上がり、痛みやかゆみを伴うことがあります。

治療

基本的には薬物治療になります。以下の治療を組み合わせておこなうこともあります。

  • トラニラスト(リザベン)内服:1日3回の内服を数ヵ月続けます。
  • ドレニゾンテープ貼付:ステロイドを含有したテープを貼ることで炎症を鎮めます。
  • ケナコルト局所注射:ケロイド部に直接ステロイド注を打つ治療です。ケロイドの程度にもよりますが、数回繰り返すことが多いです。
  • 保険適応外でレーザー治療があります。(当院では行っておりません)

薬物治療で効果がみられない場合は、外科的切除を行う場合もあります。
切除したのちにまたケロイドになることもあるため、よく相談しておこないます。
術後は再発予防のために、テープ貼付やリザベン内服をしていただきます。
大きなものや、術後に再発防止のため放射線照射を行ったほうがよい方などは、当院では治療をおこなっておりませんのでご紹介になります。

 

費用について

切除した場合の費用は、切除の部位および大きさにより異なります。
保険3割負担の方で、3840~13080円です。

皮膚腫瘤・しこり・できもの

皮膚腫瘤・しこり・できものとは

皮膚より突出する腫瘤

皮膚線維腫・軟線維腫は乳輪・乳頭などにできやすく、加齢や摩擦が原因と言われています。比較的簡単に切除できます。首にできる小さいものはアクロコルドンともいいます。
イボはウイルス感染によるものや日光、刺激によるものなどがあり、実は診断が難しいです。
尋常性疣贅・扁平疣贅はヒトパピローマウイルス感染が原因のイボです。外陰部にできたものは尖圭コンジローマと言われます。尖圭コンジローマはイミモドキクリームで治療します。膣内で塗るのが困難な場合、外科的切除や液体窒素で治療することがあります。炭酸ガスレーザー治療法(保険適応外)もありますが、当院では行っておりません。
ほくろ(黒子)は局所麻酔で切除します。
日光角化症皮膚がんが疑われるようなものは、皮膚科専門医にご紹介いたします。

 

皮膚より埋もれた腫瘤

一番多いものは粉瘤(アテローム)です。粉瘤は毛穴部分が袋状になり、皮膚分泌がたまりしこりになるものです。炎症を起こして赤くはれることもあります。
炎症を起こした場合、切開して、中にたまった膿(うみ)を取り出す処置をします。炎症が落ち着いたのち(約1か月後)に膿がたまった袋を取り出す根治術を行います。
他にも、脂肪腫血管腫リンパ節炎リンパ節腫大などがあります。しこりの他にも、出たり凹んだり変化する腫れはヘルニアの場合もあります。
皮下腫瘤は表在エコーで確認し、原因を検索します。必要に応じて、細胞診などを行い、適切な治療をすすめます。
リンパ節が腫れる原因には、炎症(感染・免疫)、腫瘍(リンパ腫・癌)などがあります。必要に応じてエコーガイド下穿刺細胞診を行います。
炎症の場合は抗生剤内服やなどの薬物治療が基本です(自然軽快することも多いです)。悪性も否定できない場合には、専門病院に紹介いたします。

費用について

切除した場合の費用は、切除の部位および大きさにより異なります。
保険3割負担の方で、3840~13080円です。

 

腋窩多汗症(わき汗)

腋窩多汗症とは

わきの下(腋窩)に大量に汗をかき、生活に支障をきたす状態をいいます。多汗症は手のひらや足の裏などに起きる方もいます。
他の原因がないのに、大量にわき汗が出るような状態を「原発性腋窩多汗症」と言います。

【腋窩多汗症の診断基準】
明らかな原因がなく腋窩(わきの下)の汗が6か月以上続き、以下の6項目のうち2項目以上に当てはまる。

  1. 最初に症状がみられたのが25 歳以下
  2. 左右対称に汗をかく
  3. 1週間に1回以上、多量の汗をかく
  4. 睡眠中は汗が止まっている
  5. 汗によって日常生活に支障をきたしている
  6. 血縁者に同様の症状の人がいる

特に以下の3または4にあてはまる場合、「重度な腋窩多汗症」と診断されます。

【重症度判定】

  1. 発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない
  2. 発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある
  3. 発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
  4. 発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある

治療

生活に支障をきたすような多汗症にはプロ・バンサイン®という内服薬を処方します。原発性腋窩多汗症にはエクロックゲル®という塗り薬を処方します。1日1回腋窩に塗布します。
重度の原発性腋窩多汗症の方はボトックス注射が保険適応になります。腋窩に注射し、効果は約半年程度持続します。
当院でのボトックス注射は、初診日に診断し、後日の注射日を予約する形となります。ボトックス注射はお薬が高くキャンセルできないため、あらかじめ費用をお支払いいただきます。「重度」ではない方でボトックス注射をご希望の方は自費になります。

費用について

保険診療については、診察代+処方箋料です。別途、薬局で薬代をお支払いいただきます。
ボトックス注射(保険)は保険3割負担で19630円+診察代です。自費の場合は55000円(税込)です。

薄毛治療(FAGA)

薄毛治療とは

薄毛には、男性型脱毛症のほか、円形脱毛症、脂漏性脱毛症、女性男性型脱毛症など様々な種類があります。当院では男性型脱毛症以外を取り扱っています。
円形脱毛症、脂漏性脱毛症は保険適応になります。円形脱毛症はストレスなどによる自己免疫異常などが提唱されていますがまだわかっていません。
甲状腺疾患などの関連も言われています。脂漏性脱毛症は皮脂分泌が過剰になったことによる真菌マラセチアの増殖が原因と言われています。
女性男性型脱毛症(FAGA)は保険適応外となります。FAGAは、男性のようにおでこや頭頂部が大量に抜けるものではなく、全体的に薄くなり地肌が透けてくるようなもので、「びまん性脱毛」と言われます。

また、抗がん剤に伴う脱毛症がございます。
これは一時的にはやむを得ないもので、ほとんどの場合、治療後また生えてくることが多いです。
ウィッグ等で対処する方法が一般的ですが、できるだけ脱毛を防ぐために、病院によっては頭皮冷却療法を採用しているところもあります。
当院では、抗がん剤の投与中にも使えるαリポ酸誘導体(メディアルファ🄬)を取り扱っています。

治療

保険適応の脱毛症には、フロジン🄬(カルプロニウム塩化物水和物)、ステロイド外用薬、抗真菌薬、ステロイド局注療法などを用います。
それでも改善しない場合や広範囲な脱毛症は、局所免疫療法や紫外線療法、ステロイドパルス療法、手術療法などがございますが、その場合は専門病院にご紹介いたします。
女性男性型脱毛症はミノキシジル外用薬が第一選択になります。ほかにもミノキシジル内服薬、スピロノラクトン内服薬などがございます。
また当院では進行予防のサプリメントも取り扱っています。

費用について

保険診療については、診察代+処方箋料です。別途、薬局で薬代をお支払いいただきます。
女性男性型脱毛症治療については自費になります。こちらをご覧ください。

 

六本木ブレストレディースクリニック クリニック情報

ご予約の方優先となります。 初診の方は診察終了間際にはお受けできないことがございますので、30分ほどお早めにお越しください。

                                
診療時間
日/祝
10:00~13:00 9:00~13:30
15:00~18:30
   

診療時間
月-木:10時-13時/15時-18時半
土:9時-13時半
休診日:金日・祝日
受付開始は10分前です

   

※診療担当医師は担当医表をご覧ください。

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住所
東京都港区六本木6-7-10 簗場ビルB1F
最寄り駅からのルート
「六本木駅」3番出口から徒歩1分 六本木交差点から芋洗坂を少し下ったところにあります。 郵便局が目印です。1階の専用階段からお入りください。 奥にエレベーターもございます。

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