婦人科系健診結果の見方

当院で行う、主な検査の一般的な説明になります。記載のない項目もあります。ご不明な点はお問い合わせください。

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乳がん検診

乳がんは、乳房内にがん細胞ができる病気です。がん細胞は進行性に増えて、しこりや石灰化などをつくってきます。

マンモグラフィ

乳房を板に挟んで伸ばしてX線撮影します。硬いしこりや石灰化などの病変が写ります。乳腺の密度が高く濃く写る場合、病変がわかりづらいことがあります。

乳腺超音波検査

乳房にゼリーを塗り、プロ―べという機器を当てて乳腺内を観察します。しこりを見つけるのに優れています。石灰化やはっきりしこりを作らないタイプのものは見落としがちです。

乳房視触診

体表から触れるしこりや乳頭分泌などがないか観察します。現在は医師による視触診は、早期発見効果はないとされており、定期的に自己触診することが大切と言われています。

 

子宮頸がん検診

子宮頸がんは、子宮の入り口の細胞が癌化した病気です。その原因のほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染です。

子宮頚部細胞診

子宮頸部の細胞を採取し、その細胞の様子を顕微鏡で観察します。細胞自体の形や、細胞の並び方などを観察し、ベセスダシステムに沿って分類します。この検査「異形成」が疑われた場合、コルポスコピー生検を追加で行います。

ベセスダシステム判定

NILM 正常・良性(炎症・化生・萎縮・その他)

****以下は要精密検査*****

ASC-US 軽度扁平上皮内病変疑い

ASC-H 高度扁平上皮内病変疑い

LSIL  軽度異形成 HPV感染

HSIL  中等度異形成 または 高度異形成 または 上皮内癌

SCC  扁平上皮癌

AGC  腺異型または腺癌疑い

AIS  上皮内腺癌

Adenocarcinoma  腺癌

Other malig  その他の悪性腫瘍

 

ヒトパピローマウイルス(HPV)検査

HPVは性交渉で感染します。100種類以上の型があり、その中でもハイリスクという子宮頸がんに進行しやすいタイプのものがあります。その中の一部はワクチンで感染を予防することができます。感染したHPVの治療薬は現在はまだありません。当院ではHPVジェノタイプ検査を採用しており、頚がん以降率の高い16型および18型とその他のハイリスク型の感染について知ることができます。

 

子宮卵巣超音波検査

膣内からプロ―べで子宮や卵巣を観察する検査です。子宮内膜増殖症や卵巣腫瘍のほか、子宮筋腫や子宮腺筋症、卵巣のう腫など、月経痛や過多月経の原因になる病気の有無も観察することができます。

子宮体がん検診(子宮内膜細胞診)

子宮体がんは、子宮内の内膜からがんが発生する病気です。子宮内膜細胞診は検査のメリットデメリットの観点から、健診で行うことは積極的には推奨されていません。不正出血などの症状があった場合は、診察の上、医師の判断で検査を行います。

女性ホルモン

女性ホルモンは月経周期により変化します。詳細の説明をご希望の方は直接ご説明を差し上げますのでお問い合わせください。

(お電話での説明は行っておりません。ご了承ください。)

LH(黄体形成ホルモン)

基準値[mIU/mL]

卵胞期 1.76~10.24
排卵期 2.19~88.33
黄体期 1.13~14.22
閉経後 5.72~64.31

上昇:閉経、卵巣機能低下、多嚢胞性卵巣
低下:卵巣機能亢進

FSH(卵胞刺激ホルモン)

基準値 [mIU/mL]

卵胞期 3.0~10.0
排卵期 5.0~24.0
黄体期 1.3~6.2
閉経後 26.0~120.0

上昇:閉経、卵巣機能低下
低下:卵巣機能亢進
正常または低下:多嚢胞性卵巣

エストラジオール(E2)

基準値[pg/mL]

卵胞期 29~197
排卵期 36~526
黄体期 44~492
閉経後 47以下
妊娠初期 209~4289
妊娠中期 2808~28700
妊娠後期 9875~31800

上昇:卵巣機能亢進、排卵誘発時、妊娠
低下:卵巣機能不全・機能低下、閉経

プロゲステロン(P4) 

基準値[ng/mL]

卵胞期 0.4以下
排卵期 3.7以下
黄体期 8.5~21.9
妊娠初期 23.9~141
妊娠中期 25.7~143
妊娠後期 51.2~326

月経周期、妊娠に関連して変化します。
経口避妊薬内服中は低値になります。

プロラクチン(PRL)

基準値 6.12~30.54 [ng/mL]

高値:(生理的変化として)妊娠中や授乳中、高プロラクチン血症(原因として、下垂体腺腫、甲状腺機能低下、腎不全など)があります。

抗ミュラー管ホルモン(AMH)

卵子は出生時の200万個から徐々に減り続け、増えることはありません。抗ミュラー管ホルモンは卵巣内の顆粒膜細胞から産生され発育可能な卵胞数の指標となります。低値は卵巣予備能低下を示しますが、必ずしも妊孕性の低下を意味するものではありません。

基準参考値 [ng/ml]

~27歳 0.76~14.18 34歳 0.38~11.16 41歳 0.06~5.52
28歳 0.84~12.44 35歳 0.37~10.18 42歳 0.05~5.81
29歳 0.86~11.97 36歳 0.33~9.93 43歳 0.03~4.49
30歳 0.79~12.74 37歳 0.24~8.50 44歳 0.03~3.98
31歳 0.44~13.08 38歳 0.11~7.81 45歳 0.03~3.43
32歳 0.62~13.87 39歳 0.13~7.45 46歳~ 0.02~1.67
33歳 0.40~12.76 40歳 0.08~6.13

 

腫瘍マーカー

CA125:卵巣腫瘍や子宮内膜症などがある時に高くなることがあります。

CA15-3:乳がんの時に高くなることがあります。

腫瘍マーカーはあくまで目安です。高値の場合は受診して医師の指示に従ってください。

性感染症検査

おりもの:淋病・クラミジアのPCR検査および、トリコモナスなどの膣培養検査です。特にクラミジアは症状がないことが多く、将来の不妊の原因になる場合もあります。診断された場合は必ず適切な治療を受けてください。

血液:梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV(エイズ)の検査です。性交渉で感染することも多いため、当院では性感染症検査として取り扱っていますが、血液から感染するため、医療機関での血液取り扱い時や出産時に感染することもあります。B型肝炎についてはワクチンがあります。

 

ウイルス抗体検査

麻疹・風疹・ムンプス・水痘の4つについて抗体が高く、免疫があるかどうかの検査です。感染力が強く、妊婦が感染すると胎児に影響が出るものもあるため、日本では子どものうちにワクチン接種をうけている方がほとんどです。

妊娠をお考えの方、医療機関や保育園勤務など免疫力の弱い方と接する機会がある方、ワクチン接種が十分でない海外に行く方などは検査で確認し、抗体が低い場合はワクチン接種も行うことが勧められます。妊娠中はワクチン接種が受けられませんのでご注意ください。

尿中エクオール3分画

ダイゼイン:大豆イソフラボンの一種 弱いエストロゲン受容体結合能とエストロゲン活性を持ちます。
ゲニステイン:大豆イソフラボンの一種 エストロゲン活性や抗酸化作用を持ちます。
エクオール:ダイゼインから作られる成分 強いエストロゲン受容体結合能と高いエストロゲン活性を持ちます。

イソフラボンからエクオールを産生するのは腸内エクオール産生菌と言われており、これは日本人の50~70%が保有していると言われています。エクオールは更年期症状の緩和や、骨粗しょう症の抑制効果があると言われています。エクオール産生が少ない方は、サプリメントで補うと効果的です。

尿中エクオール 基準参考値[ng/ml]

2.5未満 腸内エクオール産生菌ほとんどなし
2.5~9.9 腸内エクオール産生菌がとても少ないか、活性が低い
10~99 腸内エクオール産生菌の活性あり
100~749 腸内エクオール産生菌の活性が十分にあり
750以上 腸内エクオール産生菌の活性がとても高い

 

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六本木ブレストレディースクリニック クリニック情報

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診療時間
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※診療担当医師は担当医表をご覧ください。

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東京都港区六本木6-7-10 簗場ビルB1F
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「六本木駅」3番出口から徒歩1分 六本木交差点から芋洗坂を少し下ったところにあります。 郵便局が目印です。1階の専用階段からお入りください。 奥にエレベーターもございます。

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